タイプ別の不妊治療

ホルモン値に異常がある場合

「FSH値が高いので下げたいんです」「D3でE2がかなり低かったのですが、どうにかできませんか」そんな患者様が当院にも良くいらっしゃいます。当院では、東洋医学的な自然なアプローチによって、こうしたホルモン値を調整していきます。

不妊治療で問題となる主なホルモン
脳の下垂体 FSH(卵胞刺激ホルモン) 卵巣を刺激して卵胞を成熟させる。数値が高いと卵巣機能の低下が疑われる。
LH(黄体形成ホルモン) 卵巣を刺激して排卵を促す。排卵日前を正確に測る指標。
卵巣 E2(エストラジオール/エストロゲン) 卵子の成熟度の指標。子宮内膜を厚くしたり、子宮頚管粘液を分泌させて精子を通しやすくする作用もある。
P4(プロゲステロン/黄体ホルモン) 受精卵が着床しやすい状態を作る。妊娠を継続するのに必要。

ホルモンと自律神経は相互に影響し合っています。妊娠ホルモンの起点となるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)は、脳の視床下部で分泌されます。そしてこの視床下部は自律神経の中枢でもあるのです。

ですから、ホルモン分泌の変化は自律神経の乱れを生み(更年期障害など)、逆に自律神経の乱れはホルモン分泌の不調を招きます(不妊症など)。

鍼灸治療は、自律神経を調整する力を持っています。鍼でツボ(知覚神経が集まっている敏感な場所)を刺激すると、その情報が脳の視床下部にも伝わり、副交感神経(緊張では無くリラックスモードに働く神経)を優位にすることができるのです。こうして自律神経を整えることで、ホルモン分泌も正常へと導いていきます。

また、脳から発せられる妊娠の指令は、メッセンジャーであるホルモンが血流に乗って、視床下部から下垂体、卵巣、子宮内膜へと送り届けます。そのため血流が滞っていると、カラダの各器官に十分指令が行き届かないため、妊娠への備えも不十分になってしまいます。そこで鍼灸や整体により血液やリンパ液の流れを改善することで、妊娠に向けたカラダ作りを後押ししていきます。

原因不明の場合

検査では異常が見られない原因不明の不妊症の場合、日々のストレスなどでカラダが弱っていることが根本原因の可能性が高いです。ここでは、東洋医学的な見地からよくある3つのタイプについてご紹介します。いずれのタイプにおいても、当院では鍼灸や整体などで骨盤内臓神経に働きかけ、骨盤や子宮の血流改善を図っていきます。

①肝虚タイプ

上に熱が上がりやすいため、頭痛やめまい、肩こりなどの症状とイライラしやすい傾向にあります。一方で下半身は冷え性になりがちです。仕事が出来る美人の方が多く、目は切れ長で、キッチリした性格、チャキチャキの社長タイプです。

【治療方針】
上に溜まった熱を下げ、下半身の冷えを温める治療を行っていきます。

不妊治療の世界ではしばしば「子宮を温める」という話が出てきます。ですが、実は外から熱を与えて子宮を温めるのは間違った方法です。人間のカラダは表面の体温が35.5度だとしても、深部の体温は37度位と温かくなっており、そもそも子宮を温める必要は無いからです。さらに、外から温めてしまうと、逆に自分で発熱する機能が弱まり、一層カラダが冷えてしまうことにもなりかねません。

当院では、くるぶし周辺の三陰交(さんいんこう)や太渓(たいけい)と呼ばれるツボを刺激することで、脛骨神経に働きかけていきます。脛骨神経に刺激を与えると、同じ高さにある骨盤内臓神経も同調するため、子宮の血流が上がるからです。

②腎虚タイプ

腎とは生命力(気)を貯めるところです。腰が低くて物腰の柔らかい方、元気や覇気のない方が多い傾向にあります。水分調整とも関係しているので、めぐりが悪くむくみやすかったり、皮膚が乾燥したり、暑がりで寒がりだったりします。呼吸の浅い方や足腰の悪い人、泌尿器系の疾患がある方も多いです。

【治療方針】
背中や腰の張りを解消したり、呼吸を深くしたりすることで、血液やリンパ液の流れを改善し、子宮の血流量を増やしていきます。

病院での不妊治療では腰背部のコリや張りを気にされることは無いと思います。ですが、背中周りの筋肉がガチガチに
緊張していると、それらと繋がるお腹側の筋肉も緊張してしまいます。すると、仙骨周辺から子宮まで伸びている骨盤内臓神経が圧迫されてしまい、子宮への血流量も減ってしまうのです。ですから、鍼灸や整体などで背中や腰の張りも解消していきます。

③脾虚タイプ

脾とは胃腸であり、この働きが弱ってしまうと、栄養を取り込みにくく虚弱体質になります。口が小さく小食だったり、胃腸が弱くて消化不良や下痢、便秘を起こしやすかったりする傾向があります。手足が冷えやすく、血圧も低い方が多いです。性格的には、いわゆる天然や不思議ちゃんの方が多いのも特徴です。

【治療方針】
胃腸が弱ると子宮にも十分な栄養が届かず、不育症などの原因となってしまいます。

現代社会では、添加物や化学調味料などにより、知らず知らずのうちに胃腸がダメージを負っています。カフェインやアルコールだけでなく、栄養ドリンクやジュース、コンビニ食やファーストフード、スナック菓子など、日々の生活に溢れかえっています。こうした食生活を続けると、胃腸の修復に栄養やエネルギーが向かってしまうため、生殖機能までそれらが届かず、体質改善も追いつかなくなってしまいます。

そのため、足の太陰脾経(たいいんひけい)にある三陰交などのツボを刺激したり、飲食の不摂生を改善したりして、胃腸の調子を整えながら、骨盤内臓神経を刺激していきます。

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